年末に予定していた手術を次の年まで伸ばした。 2005年の2月に入れ替えの手術をした。
前日にいつものように血液検査、心臓の検査、麻酔医との予約。 当日は8時に病院入りして12時から3時間の手術をする。
目が覚めるとやはりすぐに吐き気。 本当にこれが辛い。
夕方6時頃にやっとふらふらと立ち上がり着替える。 家に帰ってもすごい吐き気だった。2日間こんこんと眠った。
2日後に病院検査。 痛みは我慢できるけれど吐き気は辛い。
病院で包帯を取る。ワクワクしていたのに、左胸はものすごく小さくなっていた。
あんなに痛い思いをしたのに、と愕然とする。 右胸もリフトアップをしたので縮小されている。乳首周りもギザギザに縫い目がある。
バランスも悪く、本当にがっかりだ。縫い目だらけで女フランケンシュタインみたいだ。
いびつな形で何よりも厭なのはシリコンではなくウォーターバッグと呼ばれるもので、チャボんチャボンと音がする。これはあんまりではないだろうか?
それでも傷が癒えたら好きな服が買えると嬉しい気持ちもある。真ん中がボコンとえぐれていたのでローカットの服は着られなかったからだ。
再建に向けてブラも買ってあった。つける日を楽しみにしていたのだ。
3月に入り、ついにハワイに来て2年の歳月が流れた。
息子は10歳になった。行っていた学校があまりにもいじめなどがひどかったので、軍の子供が多い学校に変わった。これは本当に正解で、もっと早くそうすればよかった。
手術をして1ヶ月経ったのに、胸は全然普通じゃなかった。 傷は治ってきていたけれど、とにかく左胸がありえない形になっていた。もう手術はしたくなかったので、もう少し様子を見ることにした。
そして、またショックな事が起こった。
婦人科の検査で卵巣に影があると言われる。 多分腫瘍だろうと。
乳がんをしていると卵巣がんおリスクも上がるので、良性か悪性かわからないけれど手術で切除したほうが良いと言われる。子宮も一緒にとった方がいい、と。
若い男性の医者が
「子供をもう生まないのならば必要のない器官だし」と言った。
女にとって、そんなに簡単な話ではない。 また心配なことが増えた。
それでも、もう落ち込まない。
立ち上がって戦おうと思う。負ける訳にはいかない。 もう夫と息子を泣かさないと決意していた。
もし卵巣も癌だったら、叉抗癌剤をするのだろうか? 気落ちるするだろうけど、今はまだ前向きに考えようと思う。
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