7月のはじめにキャリーとアラモアナの近くにあるサロンにウイッグを買いに行く。
このサロンのオーナーも元癌患者で安くウイッグを提供してくれてカットもしてくれる。 その場で髪をそる人と、もう髪がない人が対象になる。
まだ髪が抜けていないキャリーはウイッグを選ぶだけにした。
私はその場でウイッグを外したのだが1本も髪の毛が生えていない頭を見て、キャリーはとてもショックを受けていた。ここは髪の毛のない人が対象なので仕方がなかった。
彼女は最初に選んだブロンドのショートのウイッグを胸に抱えたまま目をそらしていた。
髪が抜けることはわかっていても、実際に目にすると驚くのだろう。それも自分の近い未来の姿なのだから。
この数日後電話をするとキャリーは子供のようにワンワンと泣いていた。髪がごっそりと抜けたのだという。
長い髪を切らなかったので、ビジュアル的にもショックだっただろうと思った。
かわいそうだけど、乗り越えるしかないのだ。 抗がん剤をするなら髪の毛は抜けるのだから。
彼女はこの後同じサロンで髪をそり、ショートのブロンドウイッグを買った。
だが、気に入らす新しいウイッグを買い、そのブロンドウイッグをもらった。そしてまた気に入らずに2つももらった。私は気に入ってかぶっていたので当時の私は毎日ブロンドだった。
一緒にウイッグオンラインサイトも見た。
長くきれいなブロンドの髪の毛が自慢だったキャリーにはどんなウイッグにも満足できずにいくつもいくつも買い求めた。
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