2017年9月29日金曜日

乳がんボランティア 


 

 8月になり医者と相談してホルモンブロック剤を休むことにした。

 あまりにもイライラしたり落ち込んだりする。急にカッとなることもあった。この薬の副作用だった。気分の急激な変化それからホットフラッシュと呼ばれる、更年期障害もあった。

 オーブンに顔だけ突っ込んだようにカーっと暑くなり、汗が噴き出してくる。 これは痛みや吐き気よりはマシだけど、不愉快だった。

 水入れも50CCずつ入れているけど、まだボコンと凹んでいる。左胸だけがすごくうえのほうにあり、笑てしまうほどだ。これで良いんだろうかと心配になる。

 10月になりいつもの病院でボランティアをする。

 病院の前に机を並べてピンクリボン運動のサポートだ。 

 ピンクリボン運動とは乳がんの撲滅と早期発見の大切さを広める運動で10月になるとアメリカでは街にピンク色の商品が並ぶ。 この売上の何%かが乳がんの研究費になる。

 カタログを並べて、リボンを並べる。 それから人口の胸の中にニセ乳がんのしこり入っているもの。これを触ることで、どういう感じかを知ってもらうのだ。それから乳がんの大きさ別ののモデルもあった。

 興味本位で見ていく人ももちろん多く、中には乳がんのモデルを見て

 「うわ~気持ち悪い」という人もいた。

 「あなたの大切な人を守ってくださいね、せひ検査を」と言うと

 「え!うちのワイフは絶対にならないよ」と去っていった。

 それからある女性は乳がんのモデルを思いつめたようにじっと見つめている。近づこうとするとその女性の友人が後からやってきて、

「乳がん、2センチってこんなに大きいのね」と慰めるように言う。

 私はそこで4センチのモデルを指さし

 「私のはこれより大きかったんですよ!」と言うと、その女性ははっとして顔を上げる

 「でもあなたはすごく元気そう……」

 「そうですよ、一年半前にここで手術しました。だいじょうぶですよ」

 その女性の目に目に涙がうかぶ、嬉しいと言われる。最近告知された人なのだろう。

 「私がだいじょうぶなのだから、あなたも大丈夫ですよ」と使いたかったセリフを言った。

 私にしか出来ないことが確かにあるのだと思った。





 

  夫の母はこの頃抗癌剤をして、小さくした癌の手術をした。

 カリフォルニアに行けなかったのでお花を贈った。 レースフォーキュアのウオーキングにもまた参加した。 だいぶ髪も伸びてきて、体力も少し戻ってきた。

 この時は前日にボランティアもした。参加する人のギフトバッグを作る。

 各企業からのプレゼント。Tシャツなどを何百枚もたたんだ。 そして当日はレースとウオーキングだ。去年と同じように誇らしい気持ちになる。 集合写真のピンクシャツの戦士たちは皆同じように輝いて見えた。

 

 11月に入り最後の水入れをした。 

 これで全部で470CCはいったことになる。
すごくアンバランスだけど、シリコンというかウォーターバッグに入れ替えると小さくなるそうだ。釣り合いを取るために右胸もリフトアップするそうだ。

 皮膚はまだ固くパツパツな感じがする。毎日痛みがある。傷の方ではなくて助骨が押されて痛む。外側に伸びていかないで内側にめり込んでいる感じがする。


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