2017年9月29日金曜日

乳房の再建手術を受けた。そして卵巣に腫瘍が……


3月30日

 ついにこの日再建手術をした。 

 全摘出手術をしてから約一年経っていた。

 左胸の皮膚の下にティッシュエクスパンダーという、簡単に言うと水風船のようなものを入れて組織を拡張する手術だ。 この袋の中に徐々に生理食塩水を入れて皮膚を伸ばしていく。

 色々調べると大変な手術ではないらしいのだが、私の場合皮膚が癒着していたのと皮膚も火傷のあとのケロイドに近かったのでとても時間がかかったそうだ。

 もしこれほどの時間や痛みをともなうと知っていたら、きっと手術はしていなかったと思う。

 再建前はすごくワクワクしていたので、とてもがっかりした。

 全摘手術というのは乳房を丸ごと切り取ってしまう手術だ。 そして上下の皮膚を縫い合わせる。男性と同じような平らな状態になるので皮膚が足りなくなる。

 なので、中にこういうものを入れて少しづつ皮膚を伸ばしていきスペースをつくるのだ。 伸びたら、この袋を取り出してシリコンに入れ替える。

 今回は楽な手術だと思っていたのだけど、すごく辛かった。 

 病院には10時間以上いてた。フラフラで歩けないので車いすで車まで移動した。 また立ち上がることも出来無い。帰ってからも30時間位ずっと吐き気が続いた。 やはり手術は手術なのであった。


 翌々日に病院へ行きチューブを抜いて検査をしてもらう。今回は調子が悪い。2回めの手術はとても楽だったので、ティッシュエキスパンダーを入れるだけだから今回も楽だろうと思っていたのだった。

 放射線から5ヶ月建っていたのだけど、皮膚はケロイドのような状態で、カチカチだ。
それを無理に伸ばそうとしているので、とても痛みがある。




5月3日  はじめて水を入れる

 病院でティッシュエクスパンダーの中に食塩水を入れた。

 針は思ったよりも痛かった。

 磁石になっていて水を注入する場所に針がくっつく仕組み担っているので、痛みはないと思い込んでいた。

 はじめての日は50CC入れる。

 一週間後に2回めの水入れをした。 この時70CC入れ、見かけがかなり変わってきた、これで合計120CCの整理食塩水が入った。

 そしてまた一週間後に3回め。 今回は50CC注入した。

 大分膨らんできたけれど、真ん中がボコンと言う感じに凹んでいる。入れるたびに胸骨が押されてとても痛む。

 昨日突然生理になった。 抗癌剤を始めてからはずっと止まっていたのだが、心配なくらいの出血をした。 病院に電話する。

 翌日近くの病院へ検査に行く。 

 OB(産婦人科)のドクターに会う。

 婦人科の検査をする。パップシミアといって組織をとってがん細胞の有無など調べるテストとまた長い針をさすバイオプシーをする。このバイオプシーはすごく痛いわけではなかった。

 なんともなければいいけど…この後、また突然出血がぴたりと止まる。 

 トリプラー病院にも電話。 明日は超音波(ウルトラサウンド)を受けることになった。

 本を読むとホルモンブロック剤のタモキソフィンは子宮がんになるリスクが高まるそうで、心配になる。

 骨の近くが痛むと骨転移か?頭がいたいと脳転移か?と心配ばかりしていた。この出血も今度は子宮がと心配になる。 

8時半に病院へ行く。 超音波検査はかなり長時間だった。

 この時に子宮には何も問題はなかったのだが、後から卵巣に腫瘍が見つかった。


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